2019年10月03日

構図

関西電力の経営トップが、普通の庶民感覚で考えればあり得ない額の金品を受け取っていたとして、大きなニュースになっています。
ちょうどこのニュースを知ったとき、関西電力の社員の方とお会いする機会があったので、私も思わず、「水戸黄門の世界ですね」と言っていました。”私も”と記したのは、どうやらそういうイマジネーションを膨らませたのは私だけでなく、世間の多くの人がそう考えているようだと知ったからです。
しかし、ネットで情報をさらに取っていくと、今回の構図は「水戸黄門の世界」ではないように思えてきました。

そのことに気づいて思い出してしまったのは、あの忌まわしい北九州の連続殺人事件のことです。
「思い出してしまった」と書かざるを得ないほど、本当に陰惨な事件です。当時、多くの報道機関が自主規制せざるを得なかったのも、納得できます。
あの事件では、希代のサイコパスに操られるようにして、良識ある大人が犯罪に手を染め、挙句に悲惨なことになってしまいました。
今回の関西電力の事件はまだ全容が明らかになっていない段階ですが、私には関西電力の会長以下のトップが、北九州の事件に巻き込まれた大人たちとダブって見えてきています。
そう考えると、記者会見の時の会長や社長が沈痛な面持ちの中で、どのような思いを巡らせていたか、わかるような気がします。
けれど、彼らは決してその胸の内のすべてを吐露することはできないでしょう。
NHKをはじめとするメディア=これまでのいわゆるジャーナリズムが、「原発マネー云々」といった(私からすれば)頓珍漢な報道しかできない現状ですから。

しかし、理由はどうであれ、経営者が、ましてやほとんど競争環境にいない寡占企業の経営トップが、こんな判断・行動をしていて許されるはずはないと思います。
どこかでもっと、しっかりした判断ができなかったのでしょうか。

それと、メディアでいえば、今朝も新聞が多くの紙幅を割いて報道していますが、本質的な構図につながる情報はいまのところは見かけられません。
新聞だけから情報をとっていたとしたら、私も上記のような考えには至らなかったことでしょう。

posted by y.i at 00:00| 3.メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする