2017年10月12日

真の権力者は誰なのか!?

昨日は、この前の記事で記載したような状況で帰宅しました。そしてテレビのスイッチを入れたら、報道ステーションで党首討論をやっていました。これに関して、感じたことが二つあります。

その二つの前に。
討論会の中で、安倍首相が「メディアでは事実が報道されていない」旨を発言していました。おそらく、”生出演という、メディア側が編集ができない状況の中で偏向報道を指摘する”という方針だと思います。他の討論会でも、同様の発言が見られましたから。
それはまさしくそのとおりで、私が書いた7月10日の記事を改めて紹介するまでもなく、偏向振りはひどすぎたと思っています。7月10日の「報道ステーション」では、加戸元愛媛県知事の閉会中審査での答弁はまったく報道されませんでしたから。
同番組では、前川氏(ご本人自身は、すでに過去の人になりつつありますね。メディアからすれば、そのとき使える駒でしかなかったのだと思います。)の発言ばかりを取り上げていました。

こうした状況は他の番組でも同様で、「放送法遵守を求める視聴者の会」によれば、テレビが取り上げた加戸、前川両氏の発言時間は、次の通り、大差があります。

IMG_8634.JPG

しかし、昨日の番組の中で、アナウンサーは「それは紹介しています」と発言していました。やってもいないことをよく、「やった」と言えるものだと思います。
末端かつ隅っこではあったけれど、元報道人の端くれだった私としては、信じられない思いです。今の時代は、ネットですべて流通するし、保存されているというのに。
私が若い頃に憧れて、21年間をすごした報道界がここまで落ちてしまったか、という思いです。

ところで、番組を見て感じたことの一つめは、まるで公開の場での(あまりいい言葉ではないですが)吊し上げを見せられているようだったということです。「党首討論会」といいながら、半分以上の時間がモリカケ追及に費やされていましたから。私には、普通の生徒を体育館の裏に呼び出して、不良仲間がその生徒を一方的に攻め立てている図にしか見えませんでした。

キャスターもコメンテーターも、”もし自分がジャーナリストだと思うなら”、決定的な証拠や証言を、自分たちの力で取ってくるべきだと思います。
それをしないで、「総理が証明するべき」と言いつづけるのは、この後に示す権力者の行動と全く同じです。

そのもう一つというのは、この討論会を見ていて、ある人物を思い出したことです。その人物の名前は、エルヴィン・ロンメル。”砂漠の狐”と言われた、ドイツ軍の将軍(元帥)です。

ロンメルは、第二次大戦のヨーロッパ戦線およびアフリカ戦線における英雄でした。ドイツ軍だけでなく、連合国からも知将として一定の尊敬の念を持たれていました。
しかし、シュタウフェンベルク大佐によるヒトラー暗殺未遂事件のあと、ロンメルもヒトラーから、暗殺首謀者の一味の一人だとして、あらぬ疑いをかけられます。その理由とされたことの一つは、ヒトラー暗殺派の一人が死の間際にロンメルの名前を口走ったことだったりします。(首相と理事長が友達だったというだけで、疑惑とされている状況と同じです。)

ロンメルはもともと根っからの職業軍人であり、ナチでもなければ、反ヒトラーの急先鋒でもなかったのだと思います。しかし、時の権力者であるヒトラーから掛けられた疑いに対する身の潔白を証明する術がないと知ったロンメルは結局、強制的に自殺させられました。別の言葉を使えば、粛清されたということです。

これと同じことをしたのが第2次大戦中、ソ連の絶対権力者であったスターリンで、この権力者のために無数の無辜の人々が粛清されました。

何が言いたいかといえば、要は「権力者はその脅威となる相手に対して、自らが決して証明できない疑いをかけて、これまでにたくさんの人々を抹殺してきた」ということです。

私の理解では、今、国民の目の前で展開されている状況は、これとまったく同じです。
今回でいえば、権力者は政府でも政権でもなく、新聞・テレビといったメディアであり、自分たちの生存環境を脅かす相手を、正当な根拠なく、排除しようとしている状況だと思います。

もう少し別の見方をすれば、現政権が新しい価値観をもたらそうとしていることに対して、新聞・テレビといったメディアが、抵抗勢力になっているということです。
実はこれは、企業支援の現場でも、よく見る光景です。







posted by y.i at 22:08| 3.メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする