2019年01月17日

当たり前のこと

今日、1月17日は、24回目の震災記念日でした。
よく、全国的に流通するメディアの中のこの日を迎える記事などで、「神戸では今でも、当時の震災の爪痕をよく見かけます」といったようなコメントを目にするのですが、率直な私の感想は「そんなこと、ない」っていう感じで、日ごろはもうそんなことは考えない日常が当たり前になっているという感覚です。
多くの人が、当時のことを少しずつ忘れていっているというのがほんとのところじゃないかと思います。

個人的には、「忘れる」ということは人間が持つ良き特性のひとつだと思っています。
だって、あんなことやこんなこと、いいことだっていやなことだって、忘れないと人はやがて訪れる明日という現実=今日を生きていけないと思うからです。
しかしそれでもやはり、正月明けの冬の寒い朝に、「あ、今日は1月17日なんだ」と気がつく日々を、私たちは過ごしてきました。そして、やはり当時のことを少し思い返したりしています。

そんなふうにして迎える、24回目の1月17日です。
私の場合、今回は事務所がある、地元の六甲道駅を舞台としたドラマが放映されていたこともあって、いつもより感慨深く一日を過ごしました。
そのドラマでは、崩れ去った高架を走るJRの線路を復旧させるために、当時のJRさんや建設会社さんが努力された様子が主なテーマになっていました。

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この近くに事務所を構え、日々の生活の拠点ともしていながら、当時このドラマで描かれていたような多くの方々のご努力ーより正しくは、尽力ーがあったとも知らずに、私はそこに駅があることが当たり前だと思って仕事や日常生活にこの駅を使って過ごしてきました。
だけど、私が当たり前だと思っていた日常の風景は、じつは昔、多くの方々の大変なご尽力があったからこその当たり前だったんですね。

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それともうひとつ。
個人的には、駅の修復の物語とともにに心に響いたのがビデオカメラの中に映っていた少女の映像です。
あの映像のインパクトは、当時の神戸やその周辺で人の死を間近に感じた人なら、リアルに理解できるのではないでしょうか。


あと、ラストの椎名桔平さんの演技がとてもよかったと思っています。

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posted by y.i at 00:00| 1.日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする